主婦・主夫の仕事の探し方について
仕事を探している主婦、あるいは主夫の方へ向けて仕事の探しの方のコツや押さえておきたいポイントをご紹介する記事です。
主婦(主夫)の方が仕事を探そうとなったとき、『数年間あるいは十数年間、外で働いたことがない』といったブランクがある方も多いのではないでしょうか。ブランクがあればあるほど、

仕事ってどうやって探せばいいんだっけ・・

自分を雇ってくれるところなんてあるのかな・・
など不安に思うことも多いかもしれません。仕事探しで何からやればいいか分からずにもやもやしているという方は、まずはこの記事で紹介するステップをひとつずつクリアしていってみてください。読み終わるころにはきっと、今この段階のあなたより前進しているはずです。
※この記事の筆者は専業主婦経験者であり、一児の母であり、企業で採用業務を担当した経験もあります。多くの履歴書や職務経歴書を見て書類審査も行ってきました。これまでの経験で皆様のお役に少しでも立てれば幸いです。
ステップ1 どれくらいの時間働けるのか考える
まずは自分が「どのくらいの時間働けるのか」を考えましょう。
1日に5時間を週に3日くらいなのか、フルタイムで平日全部なのか、など。
ご本人の希望もあるでしょうし、体調的な問題、もしくはご家族のスケジュールの都合もあるかもしれません。小さいお子様の保育園・幼稚園の送り迎えが必要だったりすると自然と時間は限られます。パートナーの協力を得られそうか、自分がメインで担当することになりそうか・・などまずは「仕事」に費やせる現実的な時間を一度考えてみてください。
このときの考え方のポイントとしては「頑張ればイケそう」ではなく、少し余裕のある想定で考えておくこと。

平日の日中は子どもは学校だから月曜から金曜までは空いてる! 頑張ったらきっと平日フルで大丈夫!
という決め方で平日フルタイムで探してしまうと、もしかしたら働き始めてからが辛いかもしれません。
家のことをまわしていく、家事や日々の雑事を引き受ける、子ども(あるいはパートナー)のあれこれを把握して対応する、ということはとても大変なことです。
主婦(主夫)業というすでにある仕事に、新たな仕事が加わることになるのです。
家事や育児、介護を分担して同じように担ってくれるパートナーの方であれば心強いですが、初めから無理をしすぎることのないようにご自身の状況と照らし合わせて検討してみてください。
ステップ2 いくら稼ぎたいのか考える
次に「月にいくら稼ぎたいのか」を考えましょう。
あなたは今、働きに出たとして月額あたりいくら稼げたらいいな、と考えているでしょうか?
シフト制のパートなどで仕事を探す場合には、面接や書類応募の時点で質問として聞かれることも多いので事前に考えておくことをおすすめします。
採用する側が応募者に「月にいくらくらい稼ぎたいか、希望はありますか?」といった質問を意図するとしては、その企業(店舗)が求めている「働いてほしい時間」にその人がマッチングしそうかどうかを見極めたいという狙いがあります。
筆者が実際に目撃した体験談ですが、飲食店でのアルバイト時代、面接に来た人に毎回店長が同じ質問をしていました。
店長:「月あたりいくら稼ぎたいか希望はありますか?」
面接に来た女性:「月に最低14万円くらいは稼ぎたいです」
面接を終えるや否や、店長は「今日の人は合わなそうだな~…、経験者だけど断るわ」と。経験もあり、シフトにもたくさん入れるということだったのになぜ?と当時の私は不思議に思って聞いてみると、
「うちの時給930円(当時)だから、月に14万円ってことは相当シフトに入らなきゃ無理。週に5日、8時間くらい入ってやっとだから。最低でも14万円って言ってたけど、最初からそんなにシフト多く入れてあげられないし、ほかの人との調整もある。今日の人を希望通り多く入れて、ほかの人はじゃあ減らしますってわけにもいかないし。入ってみて稼げないからやっぱり辞めますって言われるリスクも高い。その金額が必要ってことならほかの、シフト多く入ってくれる人募集してるところか、時給が高いところ探して行ってもらったほうがいいと思う」
ということでした。学生バイトだった私はこれを聞いて「なるほど~」と思った記憶があります。
ちなみに、私がこの店の面接を受けた時も同じ質問を聞かれ「最初は4万円くらい」と答えていました。大学生だったので学校終わりに一日3~4時間を週3~4日くらいかな?とざっくり面接前に自宅で計算しておいたのです。実際に面接で聞かれたので「先に考えといて良かった」とほっとしたのを覚えています。
※ちなみにその後、大学生活やバイトにも慣れてからは月に8~9万円ほど稼ぐシフトで入っていました。最初は希望金額が少なくても、働くうちに「もっと入れるな」と思ったらシフトを増やす相談をするなどその時々の状況に応じて柔軟に変化させるのはありだと思います。
紹介した例では応募者側の希望額が高くて採用側とマッチングしませんでしたが、もちろん逆の場合もあります。採用側はシフトに多く入って働いてくれる人を探しているけど、応募者の希望が月に3~4万円という場合はこれもまた採用側からすると「希望金額が少なすぎてあまりシフトに入ってもらえなさそうだからちょっと断ろうかな・・」ということになります。
稼ぎたい希望金額は多ければ多いほどいい、あるいは少なければいい、というものではありません。
あくまで採用側とのマッチングです。
採用側の企業がその時どんな人を求めているか、によって最適な答えは変わるのです。
そのため、応募先のことは考えずまずはご自身の希望金額を考えてみてください。企業側の希望に自分を合わせにいくのではなく、自分の希望と合う企業を探すほうが就職後も長く快適に仕事を続けられる可能性が高いです。
お住いの都道府県あるいは探す職種の相場時給と、ステップ1「どのくらいの時間働けるか」で考えた自分の働ける時間をかけ合わせて、月額の目安を自分なりに把握しておきましょう。
相場時給 × 月あたり働ける時間 = 月あたりに稼げる現実的な金額
主婦・主夫の方が働きに出る際、稼ぎたい金額を考えるときに気にしなければいけない点として「扶養範囲内で働くかどうか」という点があります。
扶養の範囲内で働きたいと考えている方は、ご自身の年収の上限を事前に把握して、そこから逆算して月額いくらまで稼いで大丈夫なのかを把握しておく必要があります。
例えば、年収103万円を超えると所得税が発生し、106万円と130万円(※勤め先の従業員数で異なります)を超えると社会保険にご自身で加入して払っていく必要が出てきます。
103万円を12か月で割ると月収で85,000円くらいが目安になります。
週5日勤務なら:時給1060円のお仕事に1日4時間従事する
週4日勤務なら:時給1060円のお仕事に 1日5時間従事する
といった働き方になります。
https://www.tempstaff-forum.co.jp/blog/vol-169.php
ステップ3 希望する雇用形態を考える
仕事に費やせる時間と稼ぎたい金額の把握ができたところで、次は自分が「どういった働き方をしたいのか」「希望する雇用形態」を考えましょう。
といっても難しいことを考える必要はありません。単純に正社員で探すのか、契約社員なのか、派遣社員なのか、パート・アルバイトなのかの四択で考えましょう。
求人情報を探す際にパート職を探すのか正社員職を探すのかなど、どの雇用形態で探すのかで入り口が違う場合も多いため、探し始める前に自分の中ではっきりさせておきましょう。
今の時点で決まっていないという方は、ここで一緒に考えていきましょう。
ちなみに雇用形態とは・・
雇用形態とは、「企業と従業員が締結する雇用契約の種類」です。会社では、正社員、契約社員、アルバイトなど様々な雇用契約がありますよね。このような雇用契約の種類を、雇用形態と呼びます。
雇用契約には「正規雇用」と「非正規雇用」と大きく分けると2種類があり、さらに非正規雇用については、会社と労働者の間で締結する契約を直接結ぶかどうかによって、雇用形態が分かれます。
https://en-gage.net/content/employment-status
雇用形態を考えるうえで、これまでのステップで検討してきた「働ける時間」「稼ぎたい金額」が判断材料の一つになります。
働ける時間が短めの方、あるいは週4日以下という方はおそらく正社員以外の選択肢で探すことになるかと思います。そのうえで、パート・アルバイトなのか派遣社員なのかなどを選んでいきましょう。
もしくは条件さえ合えばパート・アルバイトでも派遣社員でもどちらでもOK、という方はそれでいったん両方の求人を探してみるのもありだと思います。派遣社員でも中には週3~4日勤務といった求人もありますので、大事なのはステップ1で決めた「どれくらい働けるか」「どれくらい働きたいか」の部分になります。
自由にできる時間が多く働く時間に特に制約はない、という方は正社員も選択肢に入ってくるかと思います。その際の考え方のポイントとしては「働ける時間」と「働きたい時間」を分けて考えることです。
時間の制約はないから「働ける時間」は週5日フルタイム、でも「働きたい時間」は週4日ということもあるかと思います。
保障のしっかりある正社員でがっつり働いて稼いでいきたい・キャリアを積んでいきたいのか、扶養範囲内で働きたいのか。自分の心にも相談しながらどの雇用形態の仕事を探すのか検討しましょう。
※以下は知識としてご参考までに。
ニュースなどでもよく耳にする「正規雇用」と「非正規雇用」。すでにご存じの方も多いとは思いますが、正社員は正規雇用、契約社員や派遣社員、パート・アルバイトはすべて非正規雇用となります。
さらに、雇い主となる企業やお店に直接雇われて働くのは「直接雇用(=正社員、契約社員、パート・アルバイトなど)」、間に人材派遣会社が入り給与が派遣先の企業ではなく仲介の派遣会社から支払われるような雇用を「間接雇用(=派遣社員など)」と呼びます。
雇用される側として代表的な働き方は下記の4つ。
- 正社員(正規雇用、直接雇用)
- 契約社員(非正規雇用、直接雇用)
- 派遣社員(非正規雇用、間接雇用)
- パート・アルバイト(非正規雇用、直接雇用)
それぞれの雇用形態のもっと詳細な違いを知りたいという方は、様々なサイトで紹介されていますのでそちらで確認してみてください。
ステップ4 実際の求人を見てみよう
ここまで来たらだいぶご自身の希望や条件が見えてきましたね。
それでは実際の求人を見てみましょう。まだここでは「探す」という目的でなく、「どんな求人があるのか見てみる」という感覚でOKです。
求人サイトや、求人雑誌など働けるエリア内で募集のある仕事を見てみましょう。どんな仕事の募集があり、時給(月給)がいくらくらいなのか、どんな資格や経験が歓迎されているのか、などがある程度わかると思います。
ステップ5 自分に合う履歴書を探そう
自分に合う履歴書を探そう
「応募先も決めてないのに履歴書!?」と驚いたかもしれませんが、ここでは履歴書を“完成”させる必要はありません。しっかりと書き終えるのは応募先が具体的に決まってからでOK。
まずは、タイトルどおり自分に合った履歴書を探しましょう。

「自分に合った」って、そもそも履歴書に違いなんかあるの?
そう考えた皆さん、履歴書に違いはあります!
項目の内容だったり、記入スペースだったり、実は履歴書は多くの種類があり、それぞれ違うのです。
文具店や100円均一で売られているものを見つけて、なんとなくそれに書いてしまいがちですが、履歴書をなんとなくで決めてしまうのはおすすめしません。
企業でパート・アルバイト採用業務に関わった経験がありますが、書類選考をする中でなかには履歴書のあちこちの欄を空欄のまま応募してくる方もいらっしゃいました。事務の人気職ということもあり、パート・アルバイトでも応募がかなり多かったのですが(数十人応募があり、採用に至るのが二人、など)そうなってくると、空欄だらけの履歴書はあまり印象が良くなく書類選考の時点で落選としていました。
空欄の多い履歴書だと、採用側から見たときに下記のようなマイナスイメージをもたれる恐れがあります。
- 空欄のまま出してくるなんてあまりやる気は高くないんだな・・
- うちにそんなに入りたいわけじゃないんだな・・
- 少しでも書ける内容を考えて書くなり、履歴書自体を別なフォーマットのもので使用するなりすればいいのにあまり能力が高くなさそうだな・・
こういった事態を避けるためにも、まずは履歴書探しの段階で項目や書くスペースをしっかり見比べることをおすすめします。
- 元からある項目は自分に書きやすそうな内容のものか
- 記入スペースが大きすぎてもてあましたりしなさそうか
- (転職経験が複数ある方)学歴・職歴を書き込むスペースは足りそうか
- 書きにくそうな項目はないか(書けるような趣味・特技が思いつかない、書きたくないという方は最初から項目に「趣味・特技」がない履歴書を選ぶのもひとつの手です)
- 免許・資格欄のスペースは自分に合いそうか(資格や免許を多く持っている方ならしっかり書ききれるように大きめのスペースが、逆にあまりないという方は大きいスペースで空白が目立つより最初からあまりスペースが大きくない履歴書のほうがおすすめです)
文具店やコンビニ、100均などでも履歴書は市販されていますが、実は履歴書はネット上で探してダウンロードすることも可能です。
最近では転職や仕事探し系のサイト上から応募する際など、データで履歴書を送る場合も多いのでそういった場合は特にネットで探した履歴書に入力してデータを送る、という方法が楽でスマートです。
ひと昔前と違い、履歴書は絶対丁寧な手書き!なんて意識の企業はほぼないといって大丈夫かと思います。
特に「手書き」を指定されていなければ、入力して作成した履歴書で何の問題もありませんので、自分にあった履歴書を探してダウンロード(あるいは市販で購入)してみましょう。
履歴書のダウンロードは無料でダウンロードできるものも多いので、お金がかからないという点でも個人的には履歴書はネットで探すのがおすすめです。
まずは書けるところだけ書く!
さぁ、それでは履歴書を書いてみましょう。
上記でも書きましたが、ここでの履歴書は完成させる必要はありません。書けるところを書くだけでOK。
『行動を起こす』ことと『自己把握』が目的なのです。
就職活動や仕事探しにブランクがある、という方は履歴書を書いた記憶も遥か遠くではないでしょうか?

履歴書って何を書けばいいんだっけ・・?

履歴書を書くってそれだけでハードルが高くてなんとなく不安だな・・
そう思うと、つい「履歴書を書く」や「応募する」といった具体的な行動は先送りにしてだらだらといつまでも求人情報だけを見ることになってしまいがちです。
スーパーや駅に置いてある求人雑誌を手に取って持って帰ってきては、「なんかいい仕事ないかな」と思って眺めるだけで軽く数週間、数か月は過ぎていってしまいます。
かつて私も専業主婦でした。仕事を再開すると決めたときの不安な気持ちや足踏みする気持ちはとても分かります。でも働くのなら、ただ待っていても仕事は舞い込んでは来ないので自分で動くしかないのですよね。
大丈夫です。動いてみれば案外なんとかなります。
朝起きる前はあと10分・・ あと5分・・ と、起きるのが億劫で布団でだらだらしがちですが起き上がればあとは動けてしまうのと一緒です。
このステップで履歴書を書く目的は「行動を起こす」ことと「自己把握」すること。
まずは履歴書を準備して名前を書いただけでも、「行動を起こす」という目的のうちのひとつを達成しています!
行動の第一歩を踏み出すのが案外、一番時間がかかるのです。
この記事を読んだあと、履歴書を用意して名前を書き込んだら自分を褒めてあげてください。
一歩を踏み出したあなたはすごい! えらい!
さて、あとはいったん書けるところを書くだけ。
それがもうひとつの目的である「自己把握」に繋がります。
履歴書を書くのがハードル高く感じるのは、志望動機やアピールポイント、特技といった少し考える必要がある部分に対してではないでしょうか?

受かるような履歴書にしなきゃ・・ 良さげな志望動機、私のアピールポイントってなに・・ うぅ・・
逆に名前や住所、連絡先といった部分は特に考える必要はないので、すらすら書けると思います。
履歴書には
▶考える必要がある項目、受ける企業や業種に合わせて変える必要がある項目(志望動機、アピールポイント など)
と、
▶どこの企業に出すにしても変わらない項目(名前、住所、連絡先、学歴・職歴、免許・資格 など)
があります。
ここではいったん後者の「どこの企業に出すにしても変わらない項目」だけ書いてみましょう。
それだけで意外と履歴書は埋まったと思います。真っ白な履歴書を目にしていると難しく感じがちですが、不思議と半分埋まってしまえば書けるような気がしてくるものです。
書ける部分だけ書くことがなぜ「自己把握」に繋がるのかというと、学歴や職歴、免許・資格といった客観的事実を改めて思い返して書くことで自分の経験やスキルを見つめなおすことができるから。

専業主婦になる前はアパレルと事務やったことあるなぁ。そういえば新人教育とかもしてたっけ

運転免許のほかにも、〇〇の資格持ってるな

今はブランクはあるけど、二人目産んで辞めるまでは前の会社で8年勤続経験あったなぁ
などなど、履歴書に書くためにそれぞれこれまでの経験やスキルを思い出すことになると思います。
たとえ前職までと同じ職種を探すわけではなかったとしても、なんとなくでも自分のこれまでを振り返ってどんな経験やスキルがあるのか『自分のことを把握しておく』、ということは職探しや面接の際に役立ちます。
考える必要がある項目と違い、事実をただ書けばいいので心理的な負担もないと思います。
履歴書に対して苦手意識があるという方ほど、まずは書ける部分だけ書く、ということを試してみてください。
さぁ、5つのステップをへて仕事探しの準備はばっちりです。
自分なりの条件&希望と、書きかけの履歴書を手にいれたあなたは装備がしっかり整っています!
何もなく手ぶらでぼんやり求人サイトを眺めている頃よりずっと、希望の仕事に巡り合える確率が高まりました。
この記事を読んでくださったあなたが、あなたに合う素敵なお仕事、職場巡り合えることを心より祈っています。
「これだけでぐっとパートの書類選考に通りやすくなる!今すぐできる応募のコツ」については下記の記事でご紹介していますので、興味のある方はぜひご参照ください。

