パート・アルバイトに応募したときに、面接まで進めず書類選考で落ちるということもあると思います。
この記事では、採用側は応募書類のどこを見ているのか。何から判断して落とす人、面接まで進む人を決めているのか、などについて紹介していきます。
落とされる理由としてよく応募者ご自身が仰る、またはネット上などでまことしやかに「落とされた理由」として挙げられるものには下記のようなものがあります。
- ブランクがあるから(専業主婦(主夫)期間があって仕事からしばらく離れていた)
- 年齢
- 新婚(妊娠ですぐ辞めると思われた)
- 未就学の幼い子どもがいる(病気のときの預け先などを聞かれた)
上記を理由に落とす企業もあるかもしれませんが、採用側からすると実際には書類選考時、上記とは別の理由であることが多々あります。
例えば、上記で挙げたようなブランク、年齢、新婚、幼い子どもがいる、などはご本人ではどうにもできないところです。しかし、これから紹介する「落ちるホントの理由」は、書類の記載の仕方など気を付けることで回避できるものもあります。
これからパート・アルバイトを探そうと思っている、なぜか毎回書類で落とされて面接へ進めない、という方はぜひ読んでみてください。
※ちなみに・・
筆者も企業で採用業務に関わり、普段から書類選考なども行っていますが、個人的な気持ちとしてはもし自分が上記のような理由で落とされるとしたらそんな企業入らなくて良かった~!!の気持ちです(笑)例えば選考時点で幼い子どもがいることで忌避されたりする企業であれば、もし受かったとしても入社後に苦労したり肩身が狭い思いをすることが目に見えています。現状の自分を見せたうえで、お互いに納得してwin-winの関係で働ける企業に就職したいですよね。
ここが見られてる!落ちる応募書類のマイナスポイント
短期間、あるいは理由が不明瞭な転職回数が多い
転職回数が多い、これはパート・アルバイトだけでなく正社員の転職活動でも気にされることが多いポイントですよね。
何回くらい転職していれば「多い」とするかどうかは、一概に「回数」では決まりません。応募者の年齢にもよります。例えば同じ転職回数4回でも、二十代の方の4回と、四十代の4回では企業側の受け取り方が異なります。
職歴で企業側が見ているのは転職の「回数」というよりも、ひとつの仕事についていた「期間の長さ」です。
履歴書や職務経歴書を多く見ていると、ある程度書類から応募者のこれまでの“歩み”や“人となり”を想像できるようになってきます。(もちろん必ず当たっているわけではないですが)
多くの企業は人を採用するときに、できるだけ長く働いてほしいと考えています。
企業は採用活動自体にもお金がかかりますし、新しく入社した人へ仕事を教える先輩スタッフの時間や人件費もかかります。また、一通り仕事を教えたとしても入ってしばらくはサポートが必要となるでしょう。
せっかく時間とお金と手間をかけて雇って、仕事を教えた人に短期間で辞められてしまっては困るのです。元が取れないのです。
(書類選考が必要なくらい応募が来る企業であればなおさらでしょう)
そのため、「長く働いてくれそうかどうか」というのが採用、不採用を決めるうえでの大きなポイントとなります。
その点、履歴書の職歴を見たときに数か月や一年など短期間での転職を何度も繰り返していている応募者は「どうせうちもすぐ辞めそうだな」と判断されて面接に進むまでもなく落とされるケースが多いのです。
ここまで読んでご自身の転職回数が多い、と自覚のある方は

今さら転職回数は減らせないしどうしようもないじゃん・・
と思われたかもしれませんが、大丈夫です。書き方の工夫次第では採用者の心証を変えることができます。
その工夫とは、
理由を添えておく
こと。一般的には履歴書や職務経歴書に退職理由を書く必要はないとされています。書いたとしても「一身上の都合により」などのテンプレート文で済ませてしまうことがほとんで、通常であればその記載方法で問題ありません。
しかし、転職回数が多いと自覚のある方は簡素でいいので理由を添えることをおすすめします。
書類選考では、企業は応募書類に書いてあることから判断するしかありません。書いていないことをわざわざ良いほうに捉えて察してくれたりはしません。応募者が仮に「理由はそれぞれちゃんとあるから、まぁ面接のときに話せばいいだろう。口頭のほうが詳しく説明できるし、書面で簡単に書いて誤解されたら嫌だし」などと考えていたとしても、面接に進む前に落とされてしまっては元も子もありません。
退職理由は、最低限の「定型フレーズ」を記載すればOKとお伝えしてきました。一方で、退職理由を具体的に記載しなければ、転職活動が不利になってしまうケースもいくつかあります。
たとえば、「転職回数がやたらと多い」「長期間の離職期間がある」…といった場合です。
この場合、「一身上の都合により…」といった定型文だけでは、納得してもらえない可能性があります。
https://employment.en-japan.com/tenshoku-daijiten/42002/#1
理由が書いてあれば、企業はあなたのことを「ただ短期間で仕事を辞めてしまう人」ではなく「出産と育児で仕事を離れた人」、「パートナーの転勤で離職を余儀なくされた人」「派遣で都度、契約期間満了まで勤めた人」と見てくれる可能性が高まります。
事実があるならば「結婚に伴い退職」「配偶者の転勤に伴い退職」「親の介護に伴い退職」「家族の看病に伴い退職」など、より具体的に退職理由を記載しましょう。
このような事実がなく、「キャリアアップを目指すため退職」「資格を活かして働くため退職」「他業界へ挑戦するため退職」など、前向きな理由の場合は、そう書くことでマイナスイメージが払拭できるはずです。
https://employment.en-japan.com/tenshoku-daijiten/42002/#1
ひとつ、退職理由を書く際に頭の片隅に留めておいてほしい点として、添える理由によってはマイナスを払拭しきれないこともあるということです。
ご本人の病気療養が理由だった場合、「うちで仕事できるのかな?再発は?」と捉えられる可能性もあります。しっかり完治している、医者から許可が出ている、など『今現在は働ける状態である』というアピールも同時にしておきましょう。
(病気療養や病名はかなりプライベートなことです。ご自身があまり公開したくない、という場合は仕事をするうえで影響しないのであれば職場に無理に伝える必要はないと個人的には思います)
またパートナーの転勤が理由で離職を何度かした、という方も同様に「うちに入ってもまた転勤になってついていくんじゃないの?辞めるんじゃないか?」と企業にマイナスに捉えられてしまう可能性があります。
もしパートナーの仕事の都合や転職、子どもの進学などで数年は今の土地を離れる予定がない、ということであれば合わせてその旨も記載しておくと良いでしょう。
コミュニケーション能力が低そう
履歴書や職務経歴書などの応募書類から「この人はコミュニケーション能力低そう」と感じることがあります。
どういった点を見て判断するかというと、
- 短期間での転職が多い
- 履歴書が空白に近い
- 書類やメールでの文章がビジネスの場での文章としてふさわしくない
- 履歴書の本人希望記入欄に「電話対応はあまりしたくない」など避けたい仕事内容を書いてある
- 志望動機として「人前に出ることは苦手なので裏方として支えたい」などマイナスな理由発進の志望動機が書いてある
短期間での転職が多いことがマイナスなのは前章でも記載した通りです。退職理由の記載がないと、短期間での転職を繰り返している=根気がない、各職場で良い関係を作れない、といったマイナスに捉えられがち。回避する方法としては前章「短期間、あるいは理由が不明瞭な転職回数が多い」を参考にしてみてください。
履歴書が空白に近いのも、企業からすると「こちらとコミュニケーションを取るつもりがないのだな」と感じます。書類選考では、送られてきた応募書類から応募者の人となりや能力をくみ取るしかありません。肝心の履歴書に記載がほとんどない、ということはこの応募者は応募はしてきたものの企業側に自身について知ってもらうつもりがない、コミュニケーションを取るつもりがない(取り方が下手)のだな、と思われても仕方がありません。
履歴書はしっかりと全項目を埋めることをおすすめします。
履歴書を書く際のポイントについては以下の記事でも詳しくご紹介していますので、よろしければご参照ください。
適切なビジネス上での文章を書けていない応募者も、ビジネス面でのスキルが低そうという点でマイナスな印象を与えます。仕事をするうえで、ある程度の社会人としての文章力や言葉遣いは必要最低限の必須スキルです。
応募書類上で難しい言い回しをする必要があるということではなく、適切な敬語や丁寧な言い回しができているか、誤字脱字がないか、というレベルで大丈夫です。
ご自身の文章スキルに自信がない、という方は身近な方に一度書いた応募書類を見てもらうのも一つの手です。自分では気づかなかった指摘をしてもらえることもあります。
また、書いたあと少し時間をおいて(翌朝や一時間後など)ご自身で一度読み返してみるのも、書いているときには気づかなかった誤字脱字に気づきやすいのでおすすめです。
シフト条件が合わない
勤務時間や曜日などシフトの条件が応募者と企業で不一致の場合も、落とす理由になります。
企業が募集をする際に勤務時間などの条件は募集要項に必ず記載があります。ご自身の希望はその条件内に当てはまっているか、まずは応募前に募集要項にしっかり目を通しましょう。
書類選考の段階では、履歴書の本人希望記入欄は「この希望がかなえられなければ、働くことができない」という強いメッセージを伝える役割を担うケースが多いようです。「本人希望」を「入社条件」という言葉に置き換えると分かりやすいかもしれません。軽い気持ちで書いた「希望」が、企業側に「妥協できない条件」として捉えられ、採用候補から外されることもあります。どうしても譲れない条件があれば伝えることができる欄と理解しましょう。
https://doda.jp/guide/rireki/naiyou/005.html
時給や給与の希望が合わない
上記のシフトと同じく、時給や月あたりの希望する稼ぎたい額など給与面での条件が応募者と企業で不一致の場合も落とす理由になります。
時給などの希望は基本的に、ご自身のなかで絶対条件でない限りは「貴社の規定に従います」などとしておいたほうが無難です。
パート・アルバイトで稼ぎたい額について考える際の考え方、決め方については下記の記事でも詳しくご紹介しています。興味のある方はぜひご参照ください。
書類から経歴や人柄が分かりにくい
履歴書や職務経歴書は応募者であるあなた自身のことを書類選考において唯一伝えることのできるものです。あまりに簡素で簡潔な履歴書や職務経歴書からは、企業は応募者について最低限のことしか知ることができません。
そして、最低限であれば逆にマイナスも生まないのか??
といえばそうではなく、むしろ「分からない」こと自体がマイナスとなり得ます。「もう少し詳しく知りたいから面接してみようか」と企業に思ってもらえれば良いのですが、実際は書類選考の時点で落とされることも多いです。
履歴書や職務経歴書では、ご自身の経歴やスキル、人となりが多少なりとも伝わるようにということを心掛けて記載することをおすすめします。
知識なしの完全な未経験
よく企業が募集するに際して「未経験OK」をうたっていることがありますが、この「未経験OK」には大きく分けて下記の二つがあります。
それは
『完全』未経験OK と、
『実務』未経験OK
です。前者の「完全未経験OK」はその通り、知識や実務経験などいっさい不問で完全な未経験者でも応募可能という意味。小売店舗の接客スタッフの募集などでよく見かけますね。
そういった募集とは別で、「実務未経験OK」を「未経験OK」としてうたって募集をかけている企業もあります。そういった企業は募集要項などによく目を通してみると「必須スキル〇〇」「資格保有必須、実務は未経験でも大丈夫」などのような記載がしてあることがあります。
こういった実務は未経験でもOKだけど、必須スキルや前提知識、資格は最低限必要だよ、という企業にスキルや資格なしの「完全な未経験者」が応募すると当然、書類選考の時点で「必要な応募条件を満たしていない」として落とされることになります。
サイトや紙面で「未経験OK」をうたっている募集でも、募集要項はしっかりと目を通しご自身が応募条件に当てはまっているかは確認しておきましょう。
もちろん、それを把握したうえでダメもとだけどチャレンジしたい! ということであれば応募をすること自体は何も問題ないと思います。(実際、資格なし、専門のスクールなども通っていないが独学で勉強中だ、というアピールを応募書類上でして伸びしろとやる気を買われて受かるパターンもあります)
ですが「未経験OK」だけを見て、それなら・・と応募したものの、実際は条件に最初から当てはまっていなかった、となると書類を準備する時間や手間が無駄になってしまいます。そういった事態を防ぐためにも事前に確認しておくことをおすすめします。
最後に、履歴書や職務経歴書などは別の会社に送ったものを使い回しをする方も多いと思います。その際に、前の会社に合わせて書いた内容の削除漏れ、変更漏れなどがあることが意外とあります。
単純かつありきたりな『ポイント』ではありますが、提出前に一度読み返すことをおすすめします!
まずは基本を押さえることが何事も大切です。
この記事を読んでくださったあなたが、ご自身に合った素敵な働き先と出会いがありますように!



